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「Slow Fashion (スローファッション)」を選ぶ。

 



 


 

服を選ぶときの判断基準は、食を選ぶことと同じように年齢によっても好みによっても、 人それぞれ違うものですよね。

素材が上質なものであることを重視する人。

お気に入りのものだけをじっくり、厳選して選ぶ人。

お手頃な価格で沢山のアイテムを揃えることを楽しむ人。

生産国や生産地、そして作り手がどんな方なのかも選ぶ基準としている人。
 

 

「Slow Fashion (スローファッション)」

 
 

という聞き慣れない言葉に出会ったのが、ちょうどそんな風に「洋服を選ぶこと」について思い巡らせていた時でした。
みなさんは「Slow Fashion (スローファッション)」という言葉、聞いたことがありますか?

既に数年前からのムーブメントなのだそうですが、今回は、その言葉の意味や取り組みのお話をご紹介したいと思います。





 


 

普段からも聞き慣れているのは、その対義語にあたる「Fast Fashion (ファストファッション)」ですよね。

こちらはみなさまもきっとよくご存じの通り、ユニクロやGU、ZARA、H&M、Forever 21のように、 お手頃な価格でトレンドのファッションアイテムを大量販売する、コストパフォーマンス重視のお店のことを指します。


トレンドのものを安く購入できるとお洒落や着回しの幅も広がって楽しめるため、上手く利用されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。





 


 

一方で、「Slow Fashion (スローファッション)」とはその逆で、質の良い服を長く着ることや、家族や知り合いから服を譲ってもらうこと、一つの服に愛着を持って長く付き合っていくことを言うのだそう。

一点物や手仕事のもの、古着をリメイクしたものや、破れてしまってもお気に入りのものならばリペアして大切に着ることも「Slow Fashion (スローファッション)」にあたるといいます。


「シンプルライフ」や「ミニマリスト」といった「持たない暮らし」が提案し続けられている近年ですが、その「Less is more = 少ないほど豊かである」という考え方にも少し似たムーブメントなのかもしれません。


大量生産の服を大量に消費し続けるような暮らしよりも、自分の好きなものだけを選び、好きなものだからこそ長く大切に着続ける、そして愛着のあるものだからこそ、着なくなったときには捨ててしまわずに次に着てくれる人に譲ったり、リメイクをできる人はリメイクをしてみる、リサイクルや寄付に出してみる、といった暮らしのほうが、より丁寧で豊かな暮らしのように思うんです。





 


 

そんな「Slow Fashion (スローファッション)」、実は、人にも地球にも優しい考え方なのです。


経済産業省の統計によると、驚くことになんと日本人は年間10圓良を買い、9圓良を捨てている(引用 http://eco-le.jp/articles/25)という報告があったそう。先進国でファストファッションが浸透した結果、途上国には過酷な労働環境で服を作る労働者が沢山いるにも関わらず、使い捨てされてしまう服がそんなにも多いということ。


とても残念で、寂しいことだと感じます。 流行りのお洒落なアイテムを安く沢山買えるのは、もちろん嬉しいことです。



ですが、ここは少しスローダウン。



トレンドばかりをシーズンごとに追いかけ続けるのではなく、時代に左右されないもの、時代を超えて受け継がれてきたものを選んでみる。

少々値が張っても、本当に良いものや本当に気に入ったもの、素材や製法にもこだわったものや、誰かの手仕事によって丁寧に作られたものを、その先もずっと長く大切に着るつもりで選んでみる。

「Slow Fashion (スローファッション)」を単なるトレンドのひとつと捉えるのではなく、持続的に大きく育てていくムーブメントだと考えること。


私たちがそうすることで世の中がほんの少し、より良い方向に向かう一歩に繋がるのでは、と思うんです。





 


 

私が好きな洋服に「GRANDMA MAMA DAUGHTER(グランマ ママ ドーター)」というブランドがあります。

このブランドのコンセプトはそのネーミングのとおり、GRANDMA(祖母)からMAMA(母)へ、そしてDAUGHTER(娘)へ、世代を超えて受け継がれていくような洋服をつくる、というもの。

そこに作り手の優しい愛情やこだわりを感じられ、その服を選ぶときも、着るときも、とても特別で温かい、幸せな気持ちになれるんです。

思い返すと私がまだ小さい頃、母が作ってくれた冬のコートが大のお気に入りでした。

幼いながらにもそれが私だけの「特別なもの」であることを感じていましたし、冬が来るたびにそれを出してもらうのを楽しみにしていました。


ところが子どもだった私はすくすく成長。お気に入りのコートが数年で着られなくなってしまったときのあの切なさ…、今でもよく覚えています(笑)


「愛着」というものを初めて実感した出来事でした。




 


 

「Slow Fashion(スローファッション)」を選ぶ。


それは人にも地球にも、そして自分自身の暮らしにも、丁寧で優しく、より心が豊かになるようなムーブメントなのではと思います。

みなさまもぜひ、取り入れてみてはいかがでしょう。




森本